緊迫してた状況が続いている北朝鮮を取り巻く情勢ですが、各メディアでは、連日のように、ミサイル実験など関する話題が報道されていますね。

国際社会から非難を浴び続けてもなお、独裁を続けている「金正恩」政権ですが、北朝鮮内部は一体どうなっているのでしょうか?

今回は、北朝鮮内部の生活や食事、性生活について、情報を集めてみました!

 

北朝鮮の生活の実態

農村部(地方)と、平壌(都心)では、生活レベルにかなりの格差があるのでそれぞれの特徴や違いを見てみる。

農村部(地方)の生活

政府の財源は平壌に集中的に投じられてきたため、平壌以外の地方では財政が投入されることはほとんどなく、平壌と地方の格差は開く一方となっている。

地方では、住民に対する政府からの配給はほぼ途絶えた状態で、住民は市場で商売を行うなどして現金を手に入れ、食べ物を購入しなければいけません。しかし、住民は自由に移動するのを禁じられているため市場へ行くことができない人が餓死することも多い。

渋滞もみられるほど急激に自動車生活が増えている平壌とは異なり、地方では自転車と徒歩での生活がメインとなっており、今だに牛車が使われているところもある。それでいて、隣の韓国では90%以上の道路が舗装されているにも関わらず、北朝鮮ではわずか数%しか舗装がされていないそうだ。ちなみに、北朝鮮では1990年代から金正日の指示により、女性の自転車使用を全面禁止したとされているため、地方の女性は徒歩での移動のみとなっている。

地方農民は、全員、農業合作社というものに所属しており、週6日間、1日8時間労働を行っており、人手が足りない時は子供も駆り出されるのだとか。例え、国営企業に務めても給料はほんのわずかで、高給の仕事に就く場合は、鉱山など危険で厳しい肉体労働しかありません。そこでは男女関係なく1日12時間の重労働をさせられている。子供を産んだ女性ですら6時間は働かせられるのだとか。当然育休なんてものは存在しないのでしょう。

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平壌(都心)の生活

平壌は外国に裕福な暮らしを見せつけるためにも、開発に力を入れてきた。平壌に暮らせるエリートは、富裕層の中でもほんのわずかな人たちで、北朝鮮に忠誠を尽くすと政府に認められた者に限られると言われている。

そんなエリートの家賃はただで、食料などの生活必需品は支給されている。北朝鮮は表向きは民主主義国家としていますが、実際は、社会主義である。

エリートだからと言って、自由に仕事を選べるわけではなく、政府から与えられた仕事に一生従事するのみです。車を持つのは許されておらず、市民は徒歩か自転車、バス、電車で移動します。実は都心部でも車保有者は党幹部や人民芸術家、国有企業幹部といった、特権階級の更に限られた人間のみです。

中央部には再開発エリアが設けられ、高層ビル、高層マンションが続々と建設されている。農村部では、仕事にも駆り出されている子供達もいるなか、都心の富裕層の子供の間では、DVDやパソコンゲーム、スマホゲームが大流行しており、1日中ゲームに熱中する青少年が増えているそうだ。

さらに北朝鮮の労働者の最低レベルの月間給与が10ドルにもかかわらず、富裕層は一杯9ドルのアイス・モカ・コーヒーを飲み、最低給与の2倍ほどの値段のハンバーガーセットを食べて悠々自適な生活を送っているそうです。

電力供給は、都心・地方問わず不安定で、平壌の20階以上の高層マンションでさえ、エレベーターが動くのは朝夕の数時間だけだそうで、お金を貯めて買った電化製品も度重なる停電のせいで故障が絶えないんだとか。またそもそもテレビや冷蔵庫といった電化製品はかなり高級なもので、一握りのエリート家庭にしかなそうです。

しかし、たとえ今平壌に暮らしているといっても、何か問題を起こせば、すぐに家族揃って強制収容所に送られるという環境にあり、政府に目をつけられないよう生活をしなければならない。

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北朝鮮の一般市民の食事や生活

北朝鮮には、「チャンマダン」と呼ばれる市場(ヤミ市)が存在している。そのチャンマダンでは、食料品や衣料品をはじめ、燃料や家電製品などあらゆる商品を取り扱っており、市民は生活必需品のほとんどをここで購入しているようだ。このチャンマダンに集中している理由は、国営商店が機能していないためとのこと。

90年代の飢饉が強烈だったせいか、今も北朝鮮全体が食うや食わずだと考える傾向にあるが、市民の食事は質も量も2000年代半ばから徐々に良くなってきている。それにより市民の栄養状態も良くなっているそうだ。

北朝鮮市民が長く主食にしているのは、「カンネご飯」と呼ばれるトウモロコシ米だ。これはトウモロコシを米粒ほどの大きさに砕いて炊いたご飯のこと。本来の主食は米なのだが、米の市場価格がトウモロコシの2倍ほどするようで、米を食べるということは、庶民には少し贅沢なことのようだ。

北朝鮮では牛肉はまず食べられません。一番多いのがアヒルの肉、次に鶏肉や豚肉ですが、主に食べられるのはアヒル。お酒は、北朝鮮のビールがあり、お値段は中国元で10元ほど。中国で飲む半額以下で飲むことが出来るそう。

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北朝鮮民は北朝鮮の生活が世界で1番だと思っている

これほど苦しい生活をしているにも関わらず、一般市民はなぜ力を合わせて政府に反乱を起こしたり、一斉に逃げ出したりといったことをしないのか。

何故北朝鮮国家は崩壊しないのか。

その理由を、脱北者の女性・イ・ヒョンソさんが語っていました。

イ・ヒョンソが語る北朝鮮生活の真相

彼女らが幼かった頃、“北朝鮮が世界で一番の国”だと思っていたそうです。

子どもの頃はよく「何も羨ましくない」という歌を歌っていて、北朝鮮のことがとても誇らしく感じていたと言います。

「何も羨ましくない」という歌の歌詞は出てきませんでしたが、その一部には、

「我々は何も羨ましくない。元帥様がいらっしゃる … (軍将兵が手拍子)

「偉大な 金正恩同志、あなたに忠実であれ」

という内容が入っているそうです。

彼女は7歳のときに初めて公開処刑を目の当たりにしましたが、それでも北朝鮮での暮らしは当たり前のものだと思い込んでいたそうです。

ある日、母が持って帰ってきた手紙に、「これを読む頃には私たち家族は5人とも他界しているでしょう。なぜなら私たちはこの2週間何も口にしていないからです。私たちは床に寄り添って寝ていますが、身体が弱っていて、死ぬ準備に入っています」と綴ってあるのを見て、同じ国の住民が苦しんでいることを初めって知ったそうです。

さらに、深刻な食糧不足をによる飢餓を経験すると、停電も頻繁に起こるようになり、夜になると遠くの中国の電気以外灯りがなく、真っ暗になり、いつも、なぜ向こうには光があってこちら(北朝鮮)には光がないのだろうと不思議に思っていたそうです。

そのような経験をしたことで、「当たり前だ」という考えに彼女は疑問を抱きはじめました。

このように、北朝鮮では徹底した国家を愛する教育が行われているのです。

そして、とてつもない情報規制がされている結果、客観的な北朝鮮という国に対する他国の評価や他国がどんな生活をしているかなど、国民は知ることができず、そうなることで、「北朝鮮での生活が当たり前」という環境ができあがっているのです。

 

食事の中でも飲酒のマナーはひどい

酒飲みは北朝鮮を滅ぼす

北朝鮮では、酒を飲んで騒いだりすることを「酒風」(スルプン)と呼び、酒風に対する取り締まりや教育を繰り返している。酒を飲むことは、「社会主義的生活気風」に反し、国や社会を崩壊に至らしめるという考えが北朝鮮にはあり、北朝鮮の朝鮮労働党出版社が飲酒について下記のような文書を出している。

こんな酒の飲み方は間違っている

◯客の接待、病人の見舞いには酒が欠かせないという習慣

◯手術をしてもらった後に、医者に酒や食事を振る舞う習慣

◯時と場所を選ばず飲み会を行なう習慣

◯肉体労働、動員、出張、訓練の後に酒を飲む習慣

◯酒を飲みながら賭博をする習慣

◯業務時間に飲み会を行なう習慣

ちなみに、旧ソ連は1985年5月に禁酒令を出したが徹底できず、後のソ連崩壊につながっている。北朝鮮も酒風を放置すれば同様な結果を招くのではと恐れ、酒風根絶を訴えているのだ。

 

酒量の多さが男の器の大きさという風習

北朝鮮では、生活と食事に酒が密接に関係している上に、「酒量の多さが男の器の大きさを示す」という考えが根強い。さらに、娯楽が乏しく統制の厳しい社会であるため、「酒でも飲まなければやってられない」という思考の人が多いのだろう。加えて、市場経済の活性化が飲酒を煽っている側面がある。

北朝鮮では、多くの人がトウモロコシ、ドングリ、おがくずなどで作った「ノンテギ」「モジュ」などと呼ばれる密造酒を作っている。

酒の密造は違法行為であるため、保安署(警察署)が取り締まりを行っているが、北朝鮮ではアルコール測定器が普及していないため、取締官は見た目と臭いで判断している。

取り締まりを免れた密造酒は、市場で販売される。アルコール度数は30度から60度という非常にきつい酒だが、水で割って度数を20〜25度まで下げて安く売ったりもする。朝鮮半島では元々、このようなきつい酒が好まれてきた。

国営工場が製造している平壌焼酎は25度、ブルーベリーの一種「トゥルチュク」(和名クロマメノキ)で作ったトゥルチュク酒は40度だが、国営工場で製造した酒はほとんど市場に出回らない。

きつい酒が好まれるだけあって飲酒運転による事故も多いが、車を運転できる生活レベルの人間は一部の幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)に限られているのでさほど問題にはならない。

飲酒を減らしたいと言いながらも、取り締まる側の検察所の検事、保安員(警察官)が、権力を見せつけるために、昼から酒を飲んで飲酒運転をしているのだから、今後も到底飲酒の数が減るとは思えない。

 

北朝鮮の富裕層はどんな食事や生活

庶民は栄養不足、最悪な場合、餓死してしまう者も出てきているという状況の中で、富裕層はどんな食生活を送っているのだろうか。色々調べたが、具体的に何を食べているなどという情報はなかったが、こんな情報が出てきた。

食事開始からほどなくして、肉は北朝鮮の人々がすべて平らげてしまった。彼らは自分たちのテーブルの肉がなくなると、隣の肉を求めて移動して行ったのである。ここで食事のできる人は比較的裕福な階層にいるはずだが、数切れの肉をめぐって奪い合いが起こる光景は、実際に自分の目で見なければ信じられないだろう。

これはある中国人記者が、北朝鮮の政府関係者がいる晩餐会とダンスパーティーに参加した時の状況を語ったものだが、ある程度裕福であることがわかる政府関係者でさえ、肉を目の前にするとこのような状態に陥るそうだ。つまり、庶民ほど貧しくはない(おそらく米などは食べれている)が、このクラスの人物たちでさえ、肉は滅多に食べられない貴重な食料という認識なのだ。実際に何十年も肉を口にしていない人も大勢平壌に住んでいるそうだ。

つまり、本当に何不自由ない満足な食事を北朝鮮でできているのは、富裕層でもほんの一握りということだ。

 

最高指導者の食事や生活

満足した食事ができる一握りの富裕層のトップに君臨する最高指導者はどんな食生活を送っていたのだろうか。

金正日の生活

過去の絶対的最高指導者・金正日はどんな食生活を送っていたのだろうか。

生前、金正日は、体によいとされる、ありとあらゆる海と山の珍味を食べ、最高の医療陣が健康を管理し、そのうえ、封建王朝よりもはるかに強い権力で豪華な生活をしてきたそうだ。金正日の専属料理人だった藤本健二氏が北朝鮮を脱出し、日本で出版した『金正日の料理人』という書籍で、金正日の食卓にはどのようなものがならんでいたのかを初めて外部に公開した。

藤本氏曰く、金正日はサメのフカヒレの料理を好んで食べるそうで、金正日の食卓には、フカヒレスープやフカヒレとサザエのスープなど、さまざまにな形で調理されたフカヒレ料理が食卓に上がっていたそうだ。実にフカヒレ料理は、週に4回以上もの頻度で登場していたそうだ。

脱北者の情報によると、金委員長は海産物を好んでいたそうだ。とは言え、肉を嫌っていたわけではなく、海産物をよく食べるが「コヤ(子豚のロースト)」や「サロ(塩に漬けて熟成させた豚の油肉)」なども好んで食べていたらしい。

また料理は一度に沢山食べずに、試食するように少しずつ楽しみながら食べる方で、90年代後半まではパーティーをよく開き、美味しい料理と酒を楽しんだのだとか。その当時、最も好んで飲んだ酒は「ジョニーウォーカースイング」や「ヘネシーXO」であったそう。北朝鮮で多数の人民が飢餓のために死亡した96年にも、金正日の料理人たちは食材を求めて全世界を駆け回り、デンマークで豚肉、イランでキャビア、日本からは主に魚、東南アジアからはドリアンやパパイヤなどの果物を買って振る舞っていたそうだ。

国連は、2002年に北朝鮮の子供たち数千人の栄養状態を調査した結果、40%が慢性的な栄養失調の状態にあると発表した。1998年にはその数値が60%に達した。そんな状況だったにも関わらず、金正日は、依然として側近たちと豪華な宴会を開き「ワン・モア(寿司がうまいからもっと作れという指示を出すときの言葉。『金正日の料理人』より)」と声を張り上げていたという。

 

 金正恩の生活

金正恩に政権が写ってからももちろん最高指導者の生活や食事の豪華絢爛ぶりは凄まじい。一般市民が苦しんでいる中で、自宅の持ち物はスイス製の時計や海外製のバッグなどブランド品が多く、育児にも海外から輸入した高級ミルクや育児用品を取り揃え、子供にかけるお金も尋常ではない。

その他にも禁制品となっているマグロやチーズなどを大量に輸入し、脂質の多い食生活を送っているため、市民がやせ細っていく中で金正恩は、体重が増加し、痛風、糖尿、高血圧などを発症し、歩き方に異変が出るなど生活に支障をきたすレベルに達してきていると言われている。

このような豪華な生活は、もちろん先代の金正日を見て育ったということも大きく影響していると考えられる。

 

北朝鮮の女性の生活

先ほどもありましたが、女性がスカートを履いて自転車に乗ることは「社会主義の美風良俗に反する行為」とし、北朝鮮では自転車の使用を禁止している。

また、北朝鮮では避妊の禁止が法律で定められています。これには驚きですね。日本では教育現場で厳しく避妊については指導されるのでまさに真逆である。

理由は、簡単で、人口の減少を抑えて、軍事力、労働力を落とさないためだ。この法律に違反すれば、「懲役3年」の刑となっている。法律を遵守した結果、性生活は乱れ、性感染症の問題が深刻化している。軍幹部から性的暴行を受けている様子を目撃した人も多数いるそうだ。

北朝鮮では、もちろん男性だけでなく女性も兵士として訓練され、戦場へ行かされます。後述しますが、軍人の食生活も危機的状況かつ男性よりも体力的に劣っている女性は、胸もなくなり、やせ細った身体となり、軍服がぶかぶかになっている。

厳しい訓練により、入隊後、大半が栄養不足で生理が止まり、栄養失調となることが多く。そんな女性兵士たちは、自由時間も外出禁止とされているそう。

この苦しい兵役を免れるために、入隊直前に仮病を使う人も多いそうだ。

 

軍人の食生活も危機的状況

ネズミ・ヘビ・カエルも貴重な食料

北朝鮮軍の総兵力は120万人とされており、韓国軍(66万人)と在韓米軍(2万5千人)の合計よりも圧倒的に多い。人口2,500万人と言われる北朝鮮で、120万人の兵力を養うのは国家的にも相当な負担だ。

一般市民はもちろん富裕層の一部でさえも苦しい食生活を送っている中、さらに軍部隊でさえも深刻な食糧難となっており、飢えに耐えきれなくなった軍人は、ネズミ・ヘビ・カエルを貴重なタンパク質補充食料としている。バッタとカエルの卵、オタマジャクシは、栄養失調の軍人の特別栄養食とも考えられており、それらの調理法は常識として知っているそうだ。

また北朝鮮部隊の食生活については、

・塩漬けの大根を洗った水に菜っ葉を少し入れてスープをつくる

・コメが少し混ざったトウモロコシ飯に大根3、4切れが唯一のおかず

などという情報も入ってきており、その深刻な状況が伝わってきている。

このような自体に陥っている要因は

・そもそもの食料が不足している(輸入制限や自然災害などが原因)

・食料が不足しているにも関わらず、軍兵力を減らしていない

という事が挙げられる。

以前の最高指導者・金正日は、軍兵力を減らし、食糧問題解決することを検討していたそうだが、『社会に不満を抱いている若者を放置すれば何が起こるか分からない』という考えに至り、実際にその数を減らせなかったそうだ。

 

金正恩の軍人に対する待遇は薄い

兵力を養うことが国家的負担になっていることもあり、金正恩は、核戦力やサイバー戦力の強化には余念が無いが、野戦軍に対する待遇は薄い。それは、一昨年に当時の人民武力部長(防衛相)の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏でさえも、文字通り「ミンチ」にして無慈悲に処刑していることからも明らかだ。

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軍が弱体化したことで、中朝国境地帯で北朝鮮軍兵士たちによる犯罪多発しているそうだ。飢えた兵士たちが対岸の中国に侵入し、たびたび略奪・強奪事件を起こしている。国境の中国側では、地域住民が自警団を結成して対応するほどだ。

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軍人の月給は格安

韓国国防省が発表した2014年国防統計年報によると、朝鮮人民軍の末端兵士の月給はたったの700北朝鮮ウォン(約9円)。市場で売られている、小さい器に入った子ども用の冷麺1杯分にしかならない。また、佐官級でも6000北朝鮮ウォン(約78円)に過ぎない。ちなみに、平均的な4人家族の1ヶ月の生活費は50万北朝鮮ウォン(約6500円)だ。そんな貧しい環境のせいもあり、軍人の中には「携帯ビジネス」で小金を稼いでいる者もいるそうだ。

 

携帯ビジネスの全容

本来、北朝鮮軍の兵士、下士官は、情報漏洩を防ぐため、携帯電話の使用は許されていない。しかし、「上に政策あれば下に対策あり」のお国柄だけあって、彼らは裏ワザを使い携帯電話を入手する。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、兵士たちはまず、親からカネを送金してもらい、ブローカーに携帯電話を注文する。ブローカーは、貧しい人にコメ10キロを渡して公民証を借り、携帯電話を調達し、それを兵士たちに高値で売りつけるという流れだ。日本で言うところの「飛ばし」の携帯である。

かつて携帯電話を購入するには、秘密警察の国家保衛省の地域組織である保衛局、人民保安署(警察署)、そして逓信所(郵便局)の許可が必要で、手続きには1ヶ月かかっていた。しかし当局は、携帯電話の販売を増やすために、公民証(身分証明証)の提示だけでその場で買えるようにした。それでこのような調達方法を使えるようになったわけだ。

一方、平壌の建設部隊の兵士たちは、最初からビジネスを前提として、ブローカーを通さずに携帯電話を入手する。

彼らはまず、部隊の近隣に住む住民に儲かるビジネスがあると声をかけ、携帯電話を買ってもらう。それを使って、物資を地方から鉄道で取り寄せるビジネスを共同で営む。それだけではない。携帯電話を持たない兵士たちを相手に、送金ブローカーも行っている。おそらくは韓国に済む脱北者から北朝鮮にいる家族に対する送金をサポートしているのだろう。

最近では、国外との連絡もカカオトークやLINEなどのメッセンジャーアプリを活用するケースも増えているという。

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将校の多くは、兵士向けの配給を横流しすることで生活費を確保している。そのため、兵士たちはまともな食事にありつけず、栄養失調になる者が後を絶たない。そこでこうした違法商売に乗り出すというわけだ。

また、兵役が終わった後、社会に戻っても先立つものがなくては生きていけない。そのため、現役の時から商売でせっせと生活資金を貯めておくのだ。北朝鮮当局は、兵士たちの市場への出入りを禁止したり、密輸を取り締まったりしているが、今の北朝鮮では商売をしなくては生きていけない。自分の手で現金収入を得て、市場で食べ物を買わなければ餓死してしまうからだ。

この基本的な問題が解決しない限り、兵士たちの裏ビジネスは拡大する一方だろう。

 

北朝鮮の食料生産と輸入状況

国連世界食糧計画(WFP)が、北朝鮮の食糧生産と輸入が共に急減しており、住民の75%が食事の量を減らしたと明らかにした。

調査結果によれば、“食糧の総供給量、接近の容易性、利用性などが2007年以後非常に悪化し、食事の量を減らした世帯が全体の75%に逹する”ことが分かった。それ以外にも、“病院や託児所で栄養失調や病気にかかった児童の数が増加しており、野生の食糧を採取して発生する下痢は5歳未満の児童の栄養不足を悪化させている”とWFPは発表した。

WFPのジャン・ピエール・ド・マジャリー北朝鮮担当代表はこの日の記者会見で、“北朝鮮は去年8月に発生した洪水と凶年のため、1990年代後半以後、最悪の食糧危機に直面している”と述べ、“2001年以後の食糧配給の格差が最大になり、食糧の生産も輸入の減少と共に急減している。北朝鮮の住民500〜600万人が食糧難のため食事ができず、野生の果物や草の根、木の皮など栄養素がほとんどなく、消化しにくい野生の食べもので食事を済ます人が増加している”と言い、“飢餓に苦しむ住民のために、食糧支援が急がれる”と主張した。

特に、“韓国と中国からの食糧の供給が減少し、北朝鮮内部の市場価格が高騰したことが食糧難をあおっている”と言い、食糧の価格については、“2007年と比べて米の価格は3倍、とうもろこしの価格は4倍程度急騰した”と述べ、“食糧難が深刻な咸鏡北道では、多くの住民が別の地域に住む親戚の助けを借りて延命している”という調査結果が出ていた。

 

北朝鮮の名物料理は?

 ちなみに北朝鮮4大名物料理は、冷麺、チヂミ、ボラのスープ、犬汁だそうです。

それぞれの料理の詳細を説明します。

(1)冷麺

冷麺と言えば、日本では盛岡が有名ですが、平壌でも冷麺は大人気だそうで、1日1食は冷麺を食べるくらい頻度が高いとのこと。日本と同じように焼肉の後や、チャーハン定食のチャーハンを冷麺に変えたり、鍋のシメに雑炊ではなく冷麺にしたりして食べるそうです。

(2)チヂミ

見た目は韓国のチヂミよりも白っぽく、緑豆が入っていることが多いため薄緑色をしています。その触感は、モチモチしていて、脂っこさもありません。

(3)ボラのスープ

北朝鮮はボラがよく釣れるので、ボラ料理が多いみたいです。日本でもボラは釣れますが、ボラを食べるという習慣はないですね。平壌市は内陸なので魚は川魚であるボラをよく食べるようです。数あるボラ料理の中でもボラのスープは家庭料理としても親しまれているのだとか。

(4)犬汁

まさか、、と疑うような品名ですが、名前の通り犬のスープです。北朝鮮は犬を食べる文化があるのは実は有名です。犬肉をタレで炒め、鍋で煮詰めたものが犬汁です。ペットとして親しみの深い犬を食べるというのは、日本人の私達には少し抵抗がありますが、これが食べてみると美味しいそうですよ。

ボラや犬は、日本では滅多に食べることはありませんが、北朝鮮ではメジャーな食料となっているのですね。ただ、食わず嫌いというわけではないですが、これらの料理を日本人が食べてみると以外にも美味しいと好評らしいです。また、韓国が近いこともあり、韓国料理(北朝鮮では韓国料理とは呼ばないようですが)に多い、ビビンバ、サムゲタン、キムチなどもよく食べれているそう。

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北朝鮮の珍しい食事文化

北朝鮮には、犬食文化(けんしょくぶんか)と呼ばれる、食用として犬を飼育してその肉を食べる習慣があり、犬肉料理もたくさん作られていることをご存知だろうか。犬を家族のように可愛がりペットとして飼育している日本では理解しがたい文化である。

北朝鮮だけでなく、中国の一部地域、ベトナム地域などの市場では、内蔵を除去しただけのそのままの姿のものや小さく解体して犬肉が販売されている。調理方法は国によって様々である。

「庭で飼っていた犬が夕食の食卓に上がってショックを受けた」

40代以上の韓国人からよく聞く話だが、犬肉はかつて、朝鮮半島の食文化に深く根付いていた。韓国政府が2006年に行った調査によると、韓国人の55.3%が犬肉を食べた経験があるとのことだ。

しかし、犬肉をゲテモノとして嫌う人もおり、値段の高さも相まって日常的に食べるものではない。さらに、犬肉禁止を主張する動物愛護団体の声も大きくなりつつある。また、1988年のソウルオリンピックの際には「外国人に見せたくない」との理由で、大通り沿いにあった犬肉屋が裏通りに追いやられたということもあった。

一方の北朝鮮では、犬肉は堂々たるごちそうで、食べることに後ろめたさはない。有名な「平壌タンゴキ(犬肉)店」では、好奇心から犬肉を食べてみたいという外国人観光客にカルビ、バラ肉、スープなどの犬肉フルコースが供される。

そんな北朝鮮の平壌では、以前犬肉料理のコンテストなども行われていた。コンテストには前述の「平壌タンゴギ店」や、随一の高級宿泊施設である高麗ホテルの料理人が参加し、様々な犬肉料理が出品されたそう。

北朝鮮の犬肉料理を味わったことのある日本人ツーリストは、「独特の臭みは、スープに入れられたエゴマの葉でうまく抑えられている。スープはとても美味しいが、肉は筋張っていて旨みの少なかった昔の牛肉みたい。牛や豚の何倍も高価なので、あえてリピートしようとは思わない」と述べており、口に全く合わないことはないが高価な点がネックなようだ。

その一方で、日本で生まれ育った朝鮮総連系の在日朝鮮人の中にも、平壌を訪れる度、足しげく犬肉料理店に通う“通”がいるそうだ。

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 どうすれば北朝鮮の生活・食事レベルは向上する?

色々情報をさぐると、食糧自体が不足しているわけではないようだが、北朝鮮の経済が悪化し、普通の食料も高くて買うことができない状況となっており、一般市民はもちろん、ある一定の役職についている者でさえ、満足のいく十分な食事はとれてはいないようだ。

このことからもわかるように、北朝鮮の”食生活事情”はまだまだ深刻だ。未だに干ばつなどで餓死する人もいるのだとか。北朝鮮では食糧配給が行われているが、これも全てにきちんと行き届いているわけではないようで、配給が少なくなったり、止まって餓死する人が出ることもあるとのこと。

では、なぜそのような貧困状態が続くのでしょうか?

その原因は、金正恩氏が原因です。

北朝鮮は軍事力強化にお金を使いすぎです。金正恩氏がもしミサイルや核実験にお金をかけなければ、年間に1千億円ものお金が浮くと言われていますが、それほどの金額があれば、4,5年間は北朝鮮の国民は食事に困らないでしょう

正しいお金の使い方をもう一度考え、見直さない限り、北朝鮮の生活状況が良くなるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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