北朝鮮は、これまで、中国からありとあらゆる生活必需品を輸入してきたが、今月に入ってさらに輸入量が急増しているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は「国連の対北朝鮮経済制裁が採択される前後から、国内経済の景気が冷え込み、モノが売れなくなった」と語った。

制裁下でも、中朝間で貿易を営む企業は、輸入許可証を維持するために、少量の輸入を続けていた。実績がなければ、熾烈な競争を勝ち抜いてようやく手にした許可証を返納しなければならないからだ。

こうしたなか、軍系列や保衛部(秘密警察)系列の「妙香」「新興」「大成」などの貿易会社のみが、大々的な輸入を続けていた。

しかし、4月に入ると各企業が、中国から大量の生活必需品を輸入に乗り出したという。また、新たに輸入許可証を取得しようとする会社まで現れた。

輸入品目は、歯磨き粉、歯ブラシ、タオル、化粧品などの生活用品が多くを占める。情報筋は、「こんな現象は、今までなかった」と語る。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の別の情報筋も「中国から主な輸入品は、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、炊飯器、パソコン、浄水器だった。しかし、理由はわからないが、最近は生活用品の輸入が急増している。また、各貿易会社の関係者が物量の確保にてんてこ舞いしている」と語った。

情報筋は「中央から何らかの指示があったのかもしれない」と述べ、金正恩第1書記第一書記が提唱する「輸入病打破」「国産品愛用」の基本政策に何らかの変化が生じている可能性を示唆した。

一方、別の情報筋は「5月に開催される朝鮮労働党第7回大会の参加者に渡す記念品を確保するためだろう」とし「生活必需品の大量輸入は一時的な現象に終わる可能性がある」と指摘した。

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