梅雨が明けて、日差しが強く照りつける暑い季節になった。韓国の伝統的な四季のうち、もっとも蒸し暑い「三伏」の季節になった。「初伏」は先週の14日、「中伏」は24日、「末伏」は来月の13日だ。
北朝鮮でもこの三伏の暑さのことを、しばしば「犬も舌を横に噛む」と表現するほど暑くなる。またこの蒸し暑い夏の真っ盛りに、「(陰暦の)5月と6月のケジャングク(犬肉の煮込み汁)は足の甲に落ちても補薬だ」と言う。そして周囲の人と「三伏の暑さには犬肉のスープが最高だ」と話すのである。
韓国に来た脱北者たちも、伏日には北の故郷で母が汗をかきながら作ってくれた犬肉のスープの味がしきりに思い浮かぶと言う。韓国には犬肉を食べない人がとても多いが、北朝鮮にはそう多くない。肉が不足しているので、犬肉を嫌う理由もないからだ。