北朝鮮の労働新聞は8日、金正恩氏が「平壌弱電機械工場」を視察したと報道した。

平壌弱電機械工場を現地視察する金正恩氏/2015年4月8日付労働新聞より
平壌弱電機械工場を現地視察する金正恩氏/2015年4月8日付労働新聞より

一般的に「弱電」とは、通信機や、放送機械、コンピューター関連を表すが、「平壌弱電機械工場」はミサイル部品の製造拠点として知られており、別名を「平壌豚工場」と言う。

なぜ、軍需関連工場を「豚工場」という別名で呼ぶのかは謎だが、一種のカムフラージュと思われる。

故金正日氏は生前、頻繁に軍の「豚工場」視察が報道されていた。この時、北朝鮮の庶民たちの間で「もしかしたら、豚工場にミサイルを隠しているのではないか」というウワサが流れたが、その見立ては、あながち間違っていなかった。

今回の視察に同行したのが、ホン・ヨンチル氏(軍需担当党副部長)、ユン・ドンヒョン氏(人民武力部副部長)であることからも、「平壌弱電機械工場=平壌豚工場」が軍需関連工場と見て間違いない。

2年連続で同時期に訪れた理由は・・・

正恩氏は、昨年3月にもこの工場を訪れ、「工場で生産した製品が、大きな成果を出して需要も非常に高い」と述べながら「新製品の研究開発で大きな成果を収めた」と称賛していた。

今回の視察でも「独自の力と技術で我々のやり方の最先端の弱電機械製品を開発」と強調している。

「弱電機械製品」がどのような機械なのかは一切明らかにされていないが、単なる通信機器のレベルではなく、ミサイル開発や核開発に関わる重要な機器であるとの観測もある。

また、未確認情報だが、北朝鮮のミサイルに関連して気になる情報もある。

米ジョンズホプキンス大学の北朝鮮分析ウェブサイト「38NORTH(ノース)」は7日、北朝鮮が日本や韓国を射程内とする弾道ミサイルを約1000発保有しているとするレポートを掲載した。

韓国の脱北者が運営する「自由北朝鮮放送」は8日、北朝鮮が新型弾道ミサイルを完成させ、試験発射する兆候を捉えたという。同放送は、4月15日の太陽節(故金日成氏の誕生記念日)に合わせて11日〜14日の間に新型ミサイルを舞水端里から発射される可能性があると伝えた。

韓国軍当局が、北朝鮮が日本海上に航行禁止区域を設定したと見ていることからも、ミサイル関連の今後の動向が注目される。

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