北朝鮮農民「働く気が失せた」金正恩の “ひどい贈り物” が逆効果

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北朝鮮は16日の光明星節(金正日総書記の生誕記念日)を迎え、全国の協同農場に衣類、食品などを贈り物を贈った。ところが、逆に農民の労働意欲が低下する結果をもたらしてしまった。詳細をラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

平壌の情報筋は、15日に平壌市内の万景台(マンギョンデ)協同農場の文化会館で、農民や幹部が参加して、光明星節80周年慶祝中央報告大会が開かれたと伝えた。この農場は、金日成主席の生家から遠くないところにあり、規模が大きく、一般的な農場の人員が200〜500人のところ、1000人以上の農民が所属している。

報告の後、贈り物の授与式が行われた。中央党(朝鮮労働党中央委員会)から贈られた紙箱2個には、チマチョゴリや下着、靴下、各種缶詰、キャンディなどが入っていた。ところが、その数はわずか30セット。「多くの収穫を上げた」と評価された農民だけに配られたのだ。

それを見た多くの農民は、「当局は『コメで社会主義を守ろう』と宣伝しているのに、何もくれなかった。差別待遇だ」と不満をいだいているとのことだ。

もちろん、大っぴらにそんなことを言えば最高指導者の権威を傷つけた罪で、どんな目に遭わされるかわからない。

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だから批判は内々にとどまっているが、それでも国民の不満はかなり強いようだ。

例年の光明星節なら、特別配給がすべての人に対して行われるところだが、おそらく今年はその余裕がなく、一部の人に対する贈り物でごまかしたということだろう。

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平安南道(ピョンアンナムド)粛川(スクチョン)の情報筋によると、現地でも光明星節中央報告大会が開かれ、先代首領(金正日氏、金日成氏)の遺訓に従い、今年提示された社会主義農村の課題を徹底して貫徹しようと決意討論が行われた。

1時間近く行われた大会の後、朝鮮労働党粛川郡委員会(郡党)の党書記が、昨年の圃田担当制(インセンティブ制度)で国に穀物を多く納めた農民を「多収穫農民」として評価し、彼らに衣類や食品の入った贈り物を贈った。

例年なら光明星節のお祝いとして特別配給がもらえていた多くの農民は、ごく限られた農民が贈り物を受け取るのを見て、非常に居心地の悪い思いをしたという。

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郡党の幹部は、今年は穀物生産を二毛作、三毛作に変えて、農業生産性を上げ、皆が多収穫農民になろうと訴えたが、農民の反応は冷淡だったとのことだ。

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働いても働かなくても、得られるものに差の付かない集団農業では農民の生産意欲が上がらない。それを克服するため導入されたのが圃田担当制だが、そちらの見返りはなく、わずか数人の農民だけ特別扱いされるのを見た多くの農民は、「熱心に働こうという気持ちを失った」と情報筋は説明した。

なお、一般の農民には油1瓶(500グラム)と、洗濯石鹸1袋(480グラム)が配られただけだったという。

(参考記事:毎年凶作の北朝鮮農業、何が問題なのか?

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