北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は13日、米韓などが「われわれの核弾頭爆発実験にかこつけて極悪非道な特大型の挑発を強行している」と非難するスポークスマン談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

韓国軍は北朝鮮の5回目の核実験を受け、「北が核攻撃の兆候を見せたら金正恩氏ら指導部を直接攻撃する」との方針を打ち出しており、それに敏感に反応したものと言える。

談話は、「米帝とその追随勢力がいわゆる『体制崩壊』と『平壌席巻』を狙った『斬首作戦』に進入しようとするいささかの兆しでも見えるなら、(中略)核弾頭を満装弾した朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊に対する即時の発射命令につながる」などと述べている。

「火星(ファソン)」は中距離弾道ミサイル・ノドンのことで、北朝鮮が特定の兵器名を挙げて相手国を威嚇するのは珍しい。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮アジア太平洋平和委の代弁人 敵対勢力の政治的・軍事的挑発によって招かれるのは最終的破滅につながる無慈悲な核の洗礼だけだ

【平壌9月13日発朝鮮中央通信】朝鮮アジア太平洋平和委員会のスポークスマンは、敵対勢力が最近、われわれの核弾頭爆発実験にかこつけて極悪非道な特大型の挑発を強行していることに関連して13日、談話を発表した。

スポークスマンは、米国とその追随勢力がまるでワシントンやソウルの真ん中に核爆弾が落ちたかのように騒ぎ立てながら、国連を推し立てていわゆる「言論声明」というものを発表し、「北の息の根」を完全に止めるための高強度制裁を取ると唱えている一方、われわれに対する先制的な軍事的打撃まで公言し、脅威と恐喝の度合いを極大化していることについて指摘した。

また、その先頭でヒステリックに狂奔しているのが朴槿恵逆賊一味であると暴露した。

そして、今、わが千万の軍民はわが思想、わが体制を否定し、あくまで抹殺しようとあらゆる悪行を働いたあげく、あえてわれわれの生命、尊厳である革命の首脳部にまで不作法に言い掛かりをつける不倶戴天の敵に対する燃えるような敵愾(がい)心で歯ぎしりしていると明らかにした。

続けて、悪らつな対朝鮮敵視政策の考案者であり、執行者である米国とそれに雷同して踊っている日本をはじめとする有象無象、公正さを失って正義を踏みにじり、定見なしに振る舞っている国連に対するわが人民の憤怒も天についていると強調した。

スポークスマンは、朝鮮は世紀をついで反共和国制裁と圧殺、侵略と戦争策動に狂奔する極悪非道な挑発者を任意の瞬間に決心した通りに打撃し、一人残らず掃滅するすべての準備ができているとし、次のように言明した。

米帝とその追随勢力がいわゆる「体制崩壊」と「平壌席巻」を狙った「斬首作戦」に進入しようとするいささかの兆しでも見えるなら、それはたとえわれわれが願ったことではないが核弾頭を満装弾した朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊に対する即時の発射命令につながるであろう。

いかなる制裁も、挑発も、圧迫もわれわれの堂々たる核保有国地位を崩すことができず、天下非道な政治的・軍事的挑発によって招くものは最終的破滅につながる無慈悲な核の洗礼だけである。

われわれの国家核戦力は、国の最高の尊厳と利益を守り、民族の自主権と生存権を守るための聖なる使命を果たし、北東アジア地域の平和と安定に積極的に寄与するであろう。―――

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