既にモランボン楽団の公演(12日)が決まっていたにもかかわらず、直前の10日、金正恩氏は「(北朝鮮が)水素爆弾の巨大な爆音を響かせることのできる強大な核保有国になることができた」と、水爆に言及したのだ。
(参考記事:金正恩氏は最終兵器を手に入れるのか)核を認めるわけにはいかない中国は、即座に不快感を示すが、公演の準備は既に進められていた。それだけに、中国も公演を中止するというわけにはいかなかっただろう。
そして、モランボン楽団公演初日の12月12日、金正恩氏は第3、最後のワナを仕掛けた。
金正恩氏が最高指導者に就任して以来、最大の成果といえる長距離弾道ミサイル「銀河3号」の発射映像をモランボン楽団の公演で流すというワナだ。銀河3号の発射日は12月12日。まさに、モランボン楽団公演の初日だった。
(参考記事:モランボン楽団は金正恩氏の「ワナ」だった!?)