北朝鮮では、公式通貨「北朝鮮ウォン」の価値が低くない、すでに国内では外貨使用が一般化している。平壌市内を走るタクシーでは、北朝鮮ウォンで料金を支払おうとすると露骨に嫌な顔をされるほどであり、その流れは地方の中小都市の市場での少額決済にまで及んでいる。
デイリーNKジャパンが入手した2014年の羅先(ラソン)市の総合市場の内部市場映像には、商品代金を払う方も受け取る方も中国人民元で普通に支払う様子が映し出されている。北朝鮮当局が市場に対する統制を緩和しているからだ。
市場緩和が招く外貨流通
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、緩和は年々進んでおり、市場はこれまで以上に活気を帯びているという。