ロシアと北朝鮮はいま、人工衛星打ち上げなどの宇宙開発における協力について話し合いを始める気配を見せている。
周知の通り、衛星打ち上げとICBMの開発は表裏一体の関係にある。安保理常任理事国として拒否権を持つロシアが北朝鮮と衛星打ち上げで協力することになれば、ゆくゆくは、国連の対北制裁が骨抜きになることにもつながりかねない。
北朝鮮からすれば、金正恩氏訪露によってこうした協力を取り付けられるならば、きわめて大きな成果と言える。
これから5月に向け、北朝鮮とロシアの動向から目が離せない。(高英起 デイリーNKジャパン編集長)