価格上限制で実勢価格より物を安く売ることを強いられた商人は店を閉めてしまい、極端な物不足も発生した。
デノミで全財産のほとんどを失った北朝鮮の人々は、「銀行に金を預けるなら大同江に投げ捨てた方がマシ」と言うほど銀行に対して不信感を持つようになった。その後、北朝鮮ウォンは完全に信用を失い、外貨で物を売り買いすることが一般化してしまった。
デノミに関しては、主導した朴南基(パク・ナムギ)労働党財政部長(当時)が、翌年2010年3月12日に平壌で公開銃殺された。
朴南基氏の公開銃殺に関しては、北朝鮮から一切の報道がなく、その後も「更迭にすぎない」との否定情報もあったが、2013年11月の張成沢処刑に際に、判決文でも明かされ改めて処刑されたことが確認された。
【参考記事】
デノミを主導した朴南基が3月12日に平壌で公開銃殺
「貨幣改革のせいでキムチすら食べられない」北貨幣価値1年で半減
銀行にお金を預けるのは「キングオブ馬鹿」
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面別の内部情報筋はRFAに対して次のように語った。