北朝鮮が弾道ミサイル発射型の潜水艦を開発しているとの疑惑が米国メディアによって提起された。

米国のニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は26日(現地時間)、「北朝鮮の潜水艦に搭載されたミサイル発射管が最近、米国の情報機関によって観察され、北朝鮮の核、ミサイルの脅威のための新しい懸念を呼び起こしている」と報道した。

同サイトはまた、米国の情報機関は、北朝鮮がすでに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を保有していることを把握しており、北朝鮮がロシアから旧ソ連製SS-N-6 SLBMを買い入れたと付け加えた。

このSLBMの射程距離は1500〜2500マイルに達すると推定され、北朝鮮はこれをベースに「ムスダン」ミサイルを開発したことが知られている。

同サイトによれば、米国の軍事専門家は、北朝鮮がこのような潜水艦を開発しているとの情報に驚きながらも、ロシアや中国で建造されたロミオ級ディーゼル潜水艦の変形または北朝鮮が1990年代半ば、ロシアから購入した旧ソ連製のゴルフ級潜水艦を複製したり、変形させたモデルである可能性に重きを置いているという。

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北朝鮮が保有する旧式のロミオ級潜水艦。セイル上部に金正恩氏の姿が見える

これと関連し、「ジェーン軍艦年鑑」(Jane’s Fighting Ships)は、1994年5月号で、「北朝鮮は、ロシアからゴルフ級とロミオ級を含めて40隻の退役潜水艦を購入した」と明らかにしている。

一方、最近、米国のニュースサイトである「ビジネス・インサイダー」は、軍事力評価機関「グローバルファイアパワー」の資料を分析した結果として、北朝鮮が保有している潜水艦と潜水艇は計78隻で、世界1位であると報じた。

北朝鮮の保有する78隻の潜水艦の内訳は、ロミオ級20隻、特殊部隊浸透用や機雷敷設などの任務に当たるサンオ級小型潜水艦30隻とヨノ級およびユーゴ級潜水艇10〜20隻などとされている。

北朝鮮の潜水艦は、老朽化してその性能という指摘があるが、機雷敷設、貿易船攻撃、貿易港封鎖など、さまざまな脅威を与え得るものであり、北朝鮮の代表的な非対称脅威の一つである。

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