北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は7日、日本の主催で行われた多国間の海上阻止訓練について「危険極まりない軍事的妄動」であると非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

訓練は25日、房総半島沖などで行われ、米国や韓国など26カ国が参加。大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に基づき、兵器関連物資を輸送していると想定した船を捜索した。外務省によると、訓練は各国の法律の範囲で行われ、特定の国や事態は想定していないという。

論評は、「これはせっかくもたらされた朝鮮半島情勢緩和の雰囲気を害する危険極まりない軍事的妄動」であるとして反発した。

同通信の報道全文は次のとおり。

「民主朝鮮」紙 日本反動層の危険極まりない軍事的妄動を糾弾

【平壌8月7日発朝鮮中央通信】先日、日本の領海で多国籍海上遮断訓練なるものが行われた。

「大量殺りく兵器拡散防止構想」の看板を掲げて行われたこの訓練は、核・ミサイルなど大量殺りく兵器を載せて航行していると疑われる船舶を航空機と艦船を動員して識別し、強制検査する行動手順を「熟達」するのに基本を置いて行われたという。

7日付の「民主朝鮮」紙は署名入りの論評で、これはせっかくもたらされた朝鮮半島情勢緩和の雰囲気を害する危険極まりない軍事的妄動として、朝鮮はこれを絶対に看過できないと明らかにし、次のように指摘した。

朝鮮半島に近い日本領海で多国籍海上遮断訓練なるものが強行されたのは、朝米両国間の敵対関係を解消し、信頼回復のために努力しているわれわれに対する挑発であり、朝米関係の改善を確約したシンガポール朝米共同声明に対する乱暴な違反である。

今回の訓練に周辺海域を提供し、軍事行動に積極的に便乗した日本の不遜な妄動は、なんとしても朝鮮半島情勢緩和の局面を対決と戦争の逆風に逆戻りさせようとする無謀な行為であり、宗主を後ろ盾にして軍国主義の復活とアジア再侵略策動に拍車をかけようとする凶悪な企図の発露である。

同紙は、今回の訓練に武力を派遣した南朝鮮軍部の誤った行為に対しても糾弾した。

また、大勢の流れに逆行して分別を失って無謀な軍事的妄動に加担する者らは、軽挙妄動が取り返しのつかない結果を招くということをはっきり認識し、むやみに狂奔してはならないと警告した。---

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