北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は9日、日米両国が共同開発している新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の迎撃実験が米ハワイで行われたことに対し、「地域の平和と安全を破壊する重大な軍事的挑発行為」だと反発する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
(参考記事:「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と主張する金正恩氏の真意)防衛省は10月26日、同ミサイルの迎撃実験がハワイで行われ、成功したと発表した。迎撃実験は4回目で、直近2回は失敗していた。防衛省は2021年度に同ミサイルを導入する方針。秋田県と山口県への配備を目指す陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」や海上自衛隊のイージス艦に搭載する予定となっている。
論評は「日本反動層の下心はなんとしても朝鮮からの『脅威』説を大げさにけん伝して地域の情勢を緊張状態へ逆戻りさせ、自分らの再侵略野望を必ず実現してみようとすることだ」と決めつけた。