北朝鮮の金正恩党委員長が、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第810軍部隊傘下第1116号農場を現地指導した。日時は不明。朝鮮中央通信が30日、伝えた。
同通信によると、金正恩氏は「ピョンオク9」号、「パッピョ24」号などの農作物を見た後、新たに建設した研究所を見て回り、「農場では多収穫品種の種子を研究するとともに全国に広く導入するための活動にも深い関心を払わなければならない」と述べた。
金正恩氏は昨年にも同農場を現地指導し、新品種のトウモロコシを「ピョンオク9」号と命名していた。
(関連記事:金正恩氏、軍傘下の農場を現地指導…「新種トウモロコシ」を絶賛)また、試験栽培に成功した野菜作物畑に入って、「人民と軍人の野菜問題を解決することのできる確固たる展望が開かれた」と述べ、野菜作物の名を蛋白質が多いという意味を込めて「タンベクチョ(蛋白草)」と命名した。
さらに、「『ピョンオク9』号を植えたトウモロコシ畑に腕のような穂が出た」と述べ、第1116号農場の活動家と勤労者が「農業において種子が基本という朝鮮労働党の種子革命方針の正当性と生命力を実践で証明した。全ての単位がここの経験を見習わなければならない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面現地指導には、崔龍海(チェ・リョンヘ)金勇帥(キム・ヨンス)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、趙男真(チョ・ナムジン)、韓光相(ハン・グァンサン)の各氏が同行した。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
金正恩党委員長が第810軍部隊傘下第1116号農場を現地指導
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面【平壌9月30日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党委員長で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である最高指導者金正恩同志が、朝鮮人民軍第810軍部隊傘下第1116号農場を現地で指導した。
金正恩委員長は昨年9月に同農場を現地で指導して、研究所を先端農業科学研究所らしく新たに建設し、近代的な温室をもう一つ建設するように措置を講じ、周辺の農場を試験農場に転換させた。
最高指導者は「ピョンオク9」号、「パッピョ24」号、モロコシトウモロコシをはじめ農場で育成した多収穫品種の農作物を見た後、新たに建設した研究所を見て回った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面3階建ての研究所の随所を見て回りながら、先端農業科学研究拠点らしく建設を立派にした、設計と施工も満点で非の打ち所がない、と語った。
最高指導者は、新たに建設した温室と農作物の試験・栽培田畑など各所を見て回りながら、育種および育成状況を具体的に調べた。
季節にこだわらず種子の育種を行える物質的・技術的土台がしっかり築かれた近代的な温室で栽培している稲、陸稲、モロコシトウモロコシ、クロトウモロコシ、サトウアシなどを見て満足しながら、農場では多収穫品種の種子を研究するとともに全国に広く導入するための活動にも深い関心を払わなければならないと述べた。
農場で試験栽培に成功した野菜作物畑に入って、生産性と栄養価が驚くほど高い野菜作物がもう一つ生まれた、人民と軍人の野菜問題を解決することのできる確固たる展望が開かれたとし、自ら野菜作物の名を蛋白質が多いという意味で「タンベクチョ(蛋白草)」と命名した。
黄色く実った稲穂が波打つ陸稲畑を明るい微笑を浮かべて見ながら、今年「パッピョ24」号の種まきをした後の60余日間、ひどい日照りが続いたが過酷な条件でも豊作をもたらすことができるようになった、耐干性が非常に強い節水型の多収穫稲品種であるという確証が得られたと語った。
多収穫品種「ピョンオク9」号を植えたトウモロコシ畑に腕のような穂が出たとし、前作で小麦を植え、後作でトウモロコシを植えればヘクタール当たり13~15トンの穀物を生産することができるというが、二毛作に適した品種だと述べた。
最高指導者は、第1116号農場の活動家と勤労者が耕地面積が制限されているわが国の自然・地理的特性と不利な天気の条件でも高くて安全な収穫をもたらすことができ、病害虫への耐性が強く、生育期日の短い多収穫品種の農作物を育種、栽培することで、農業において種子が基本という朝鮮労働党の種子革命方針の正当性と生命力を実践で証明したとし、全ての単位がここの経験を見習わなければならないと強調した。
金正恩委員長は、農場に提起される綱領的な課題を提示した。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、共和国国務委員会副委員長である崔龍海党副委員長、党中央委員会の責任幹部である金勇帥、趙甬元の両氏、朝鮮人民軍指揮メンバーである趙男真陸軍上将、韓光相陸軍中将が同行した。---