このトンジュは、無職であることも判明した。北朝鮮の行政処罰法90条は、正当な理由なく職場に出勤しない者は、最高で3ヶ月以上の労働教養(強制労働)に処すると定めている。つまり、無職は罪なのだ。ちなみ、国から割り当てた職場に所属してこそ「職業がある」と見なされるのであり、自営業は職業扱いにならない。
このような不正が中央に報告されたことで、病院に対する検閲が始まったというわけだ。しかし、これは氷山の一角に過ぎない。
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、庶民は農村支援でヒイコラ言っているのに、金持ちは病院からもらった虚偽の診断書のおかげで家でゴロゴロしている。こうした現状に対し、庶民の間からは怨嗟の声が上がっている。