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北朝鮮の労働新聞は、8月末の台風10号(ライオンロック)で被害を受けた咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)、茂山(ムサン)、延社(ヨンサ)で、被災者1万1900世帯が入居できる住宅3000棟が完成したと報じた。

ところが、実際は全体の1割ほどが空き家になっていると、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

その理由として、まず水害前と比べて地域の人口が減少したことが挙げられる。

畑や仕事などの経済基盤を失ったり、水害の恐怖体験で村に戻ることを怖がったりして、よその地域に引っ越した人も少なからずいるからだ。また、水害で国境警備施設が破壊されたすきに、脱北した人もいる。