今年8月末に発生した台風10号(ライオンロック)による影響で、壊滅的な被害を受けた北朝鮮北東部。金正恩党委員長の掛け声のもと、被災地では大々的に復興事業が行われているが、現場では労災死亡事故が相次いでいる。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、会寧(フェリョン)市五鳳里(オボンリ)の住宅建設工事現場で、ショベルカーが大きな水たまりを埋める作業をしている最中、いきなりそばの壁が崩れた。兵士8人が下敷きになり、うち4人が死亡、4人が重傷を負った。
当局は、死亡者や負傷者に何らかの措置を取るどころか、事故を隠蔽しようとしており、死亡者の葬式すら行わなかったという。