経済的な理由を挙げる人が2001年には66.7%に達していたが、今では12%に減った。その半面、自由への憧れを挙げる人が34.8%、体制への不満を挙げる人が17.5%に達した。
脱北前の生活レベルは「下」を挙げていた人が2001年の76.6%から、2014年には33.2%に減り、「中」が59.7%、「上」が7.1%に達した。「生きるための脱北」から「移民型の脱北」に変化しつつあると指摘されている。
食糧事情の改善や、市場経済化の進展で「食うに困っての脱北」をしていた時代は終わり、より政治的な理由で脱北する人が増えた。その背景には、金正恩政権による幹部の相次ぐ処刑、通信手段の発達で韓国や海外の情報の流入が増えたことによる自由へのあこがれがある。
だが自由や豊かさにあこがれて韓国にやってきたものの、貧困にあえぐ人は決して少なくない。