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ロシア国営通信・スプートニクの韓国語版は7月14日、ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮調査センターのアレクサンドル・ジェビン所長のインタビューを配信した。

同所長は、米国がTHAADの在韓米軍への配備を決めたのは、ロシアと中国の核抑止力を弱めるのが目的だと指摘。ロシアの安全保障のためには、米国のMDを認めるより北朝鮮の核武装に暗黙の了解を与える方がマシであるとまで主張している。国営通信や科学アカデミーの幹部が、プーチン政権の意向と関係なくこのような発言をしていると考えるのはナンセンスと言えるだろう。

北朝鮮が何かことを起こすたびに、「今度こそは、北朝鮮の後ろ盾である中国もロシアも黙っていないのではないか」との論調が出てくる。

しかし、北朝鮮が主敵と考えるのは米国と韓国であり、中国やロシアではない。中露は米国に対抗するために北朝鮮を利用できると思えば、迷わずその選択をする。だから米韓や日本は、北朝鮮の核の脅威を除去するために中露が協力してくれるなどとは期待しない方がいい。