北朝鮮の外務省米国研究所の代弁人(スポークスマン)は6日、朝鮮中央通信社とのインタビューで、米国において「3次相殺戦略」を朝鮮半島に適用すべきという主張が出ていることに対し、「北東アジア地域での軍事的覇権維持策動を露骨にしてみようとする陰険な下心の発露である」と非難した。

スポークスマンは、「朝鮮半島とその周辺で絶えざる武力増強と戦争演習で実際の戦争の危険をもたらしているのはまさに、米国である」としながら「米国はわれわれとの全面対決戦で悲惨な終えんを告げないようにするには、われわれの戦略的地位と時代の変化をはっきり見て慎重な選択をすべきだ」と威嚇した。

「3次相殺戦略(third offset strategy)とは、米国の軍事的な優位性を維持するための新戦略であり、米国防総省が2014年11月に公表した「防衛革新イニシアチブ」(DII:Defense Innovation Initiative)で採用された。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮外務省米国研究所の代弁人 米国が悲惨な終えんを告げないようにするには慎重な選択をすべきだ

【平壌7月6日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省米国研究所のスポークスマンは、最近、米国内で「3次相殺戦略」というものを朝鮮半島に適用すべきだという主張が響き出ていることで6日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

報道によると、先日、米ジョージタウン大で行われた討論会に参加した米国の前職官吏と東アジア専門家らが、合同軍事演習や戦略爆撃機の投入のような武力示威ではわれわれの「核およびミサイル脅威」を防ぐことができないので「3次相殺戦略」を適用すべきだという主張を打ち出したという。

米軍部が2014年に打ち出した「3次相殺戦略」は他の諸大国がハイテク兵器の開発を進めていることに対応して先端軍事技術を導入して武装装備を高度に現代化し、サイバーおよび電子戦能力を強め、それによる総合的な作戦指揮システムを完備するということである。

米国でわれわれに「3次相殺戦略」を適用すべきだという主張が出ているのは、通常戦力、核戦力と共にハイテク軍事装備を総動員してわれわれを圧殺しようとする極端な敵視策動の表現であり、ひいてはわれわれにかこつけて北東アジア地域での軍事的覇権維持策動を露骨にしてみようとする陰険な下心の発露である。

われわれは、米国が「3次相殺戦略」ではなくそれよりひどいものを考案するとしても、それを水の泡につくってしまう十分な能力と意志を備えている。 米国がわれわれの「核およびミサイル脅威」に対処すると言うが、朝鮮半島とその周辺で絶えざる武力増強と戦争演習で実際の戦争の危険をもたらしているのはまさに、米国である。

スポークスマンは 、米国はわれわれとの全面対決戦で悲惨な終えんを告げないようにするには、われわれの戦略的地位と時代の変化をはっきり見て慎重な選択をすべきだと警告した。

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