一部では改善の兆しを見せていた北朝鮮の深刻な電力不足。ところが、少雨のため水力発電所があまり稼働できず電気が足りない上に、制裁の強化により、火力発電に必要な原油の供給量が減ることが予想されている。それにもかかわらず、無駄としか言えない事業で電気を浪費している有様だ。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、道内の各ダムでは農業用水の確保のため、放水量が減らされ、発電量も減少。電力不足に拍車をかけている。
それに加えて、5月の朝鮮労働党第7回大会に向けて、成果を作り出すための「70日戦闘」が始まったことも、電力不足のさらなる悪化の一因だ。