各工場には生産量を増やせとの指示が下されたが、軌を一にして、民家への送電を中断し、電気は工場や企業所に回せとの指示が、2月末に内閣の電気工業省から下された。これに伴い、民家はもちろん、学校への電気供給も止められてしまった。
国の重要施設である、労働党の委員会、人民委員会(市役所)、新聞社、人民病院、軍の施設への送電は続けられているが、以前の半分ほどに減らされた。
さらに冬の渇水期を乗り切るためにフル稼働していた火力発電所は5月からメンテナンスに入る予定だ。しかし、ただでさえ降水量の少ない地域なのに、今年の冬はさらに雪の量が少なく、水力発電がまともに稼働できるのは夏以降になると思われる。
咸鏡北道の西隣、両江道(リャンガンド)の状況はさらに深刻だ。