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今後、国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止するために圧力をかけるというのなら、その延長線上にはレジーム・チェンジをハッキリと見据えるべきだ。そうしなければ、どんな努力も無駄になる。

もちろん、レジーム・チェンジには膨大なコストと時間がかかるだろうが、永久に無駄な努力を重ねるよりはマシだ。「急がば回れ」の一言に尽きる。

日本政府はいま、ストックホルム合意にともなって解除した独自制裁の一部を復活させることを検討しているかも知れない。自民党は昨年の段階で、再入国禁止の対象者拡大など13項目に及ぶ制裁強化案をまとめている。

とりわけ、日本は安保理の非常任理事国として席を占めているだけに、対北制裁でリーダーシップを示す責任があるはずだ。

それでも、この程度の圧力では、北朝鮮は何ら痛痒を感じないだろう。レジーム・チェンジを目指さないどんな圧力も、国際社会に背を向けた北朝鮮を突き動かしはしない。

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ウソだと思うなら、今すぐにでも独自制裁の復活をやってみたらいい。おそらく大手新聞は、お付き合いで「強力制裁」の見出しを掲げてくれるだろう。

しかし私には、その紙面を読んでせせら笑う金正恩氏の声が、今にも聞こえてきそうだ。

(文/ジャーナリスト 李策)