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マスコミは警察発表を受けて「軍関係者」などと報じているが、実際のところ、府警はYの接触相手が何者であったのか、特定するには至っていない。

「府警はYが米国の調査会社からインターネットで購入した計120万円分の報告書2点を無断で複製、海外の人物にメール送信したとして、著作権法違反の容疑でも摘発しています。報告書には、世界の軍事情報などが盛り込まれていました。

この件は罰金50万円の略式起訴で終わるのですが、Yが海外のどんな人物に送信したのかは解明できていません。わかっているのは、彼の接触相手が複数に上るということぐらいです。米国や韓国の情報機関と違って、海外で活動する北の工作員の素性を調べ上げるなど、そもそも日本の警察には不可能なんです」(全国紙記者)

ちなみに産経新聞だけは、Yに指令を下していたのは「偵察総局」であると断定しているが、その根拠は「警察以外の第三者を通じ、韓国当局から入手した情報」(前出・全国紙記者)だとされる。

偵察総局は2009年4月、特殊機関の再編成によって、朝鮮人民軍偵察局に朝鮮労働党の作戦部と35号室が統合されて誕生した。2009年は金正恩が後継者に決まり、金正日からの権力移譲が急ピッチで進められていた時期だ。そんな経緯から、偵察総局は金正恩の「親衛勢力」とも目されている。

「軍人同士で会いたい」

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一体、Yはどんな人物と接触していたのか。