国際的な原油価格の下落傾向が続いているが、北朝鮮のガソリン価格も下落していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAの北朝鮮国内情報筋によると、軍の外貨稼ぎ事業所が運営する平壌のガソリンスタンドで、ガソリン1キロが中国人民元の4.6元(約83円)、南浦(ナムポ)と黄海南道(ファンヘナムド)では5元(約90円)で販売されているという。

国際的な原油価格が高値だった2014年12月、新義州(シニジュ)ではガソリン1キロが11元(約198円)だったことからすると、北朝鮮でのガソリン価格が大幅に下がっていることがわかる。

その理由について情報筋は次のように語った。

「朝鮮人民軍のドライバーは『ロシアから原油を大量に輸送しているため値段が下がっている』と言っていた。国際的な原油価格が下がっていることから、ロシアが北朝鮮に恩を売るような形で原油を安く輸出しているという噂されている」

別の情報筋がRFAに語ったところによると、今年1月15日の清津(チョンジン)市の水南(スナム)市場でのガソリン価格は1リットル3元だった。平壌より安いのは、ロシアと地理的に近いという理由が考えられる。

かつて、ロシアから輸入された原油は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の羅先(ラソン)市にある勝利化学連合企業所に送られ精製されていた。ところがソ連が崩壊した1990年代中盤以降、北朝鮮とロシアの関係が冷え込んだため、原油の輸入が減り、この精製工場の稼働は中断している。

2014年から関係改善が進み、ロシアからの原油供給は再び増加したが、現在どのような形で供給されているか、詳細は不明だ。ただし過去と違い、「精製済みガソリン」が輸入されていると見られる。

その根拠として、情報筋は「国内で販売されているガソリンのオクタン価は80で、ロシア製と似ている」と語った。

一方、中国製のものはオクタン価は90ほどではあるが、ロシア製に比べると質が低く、車の運転に支障があるので、感覚的にわかるとのことだ。

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