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北朝鮮は12年間の義務教育がすべてタダだと宣伝している。学費も制服も教科書もすべて無料のはずだが、実際は有料化されていて、親がその負担を強いられる。教師も、学校からの食料配給や給料の遅配、もらえても生活が成り立たないほどの額なので、生徒を相手に家庭教師をやって糊口をしのいでいる有様だ。

親たちは、子どもに少しでもいい教育を受けさせようと必死だが、学校から要求されたカネやモノを提出できず、教師や金持ちのクラスメートにいじめられることもあるという。経済的、心理的負担に耐えかねて学校をやめる生徒たちが増えていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、冬には必須の暖房費が学校から親に請求されるという。貧しい子どもたちは、冬休み返上で山に登り、薪集めをしているという。要求量はクラス単位で決められているようで、長期欠席している生徒の分まで負担が増えることになる。