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日米韓は3日、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の首席代表会合をワシントンで開いた。北朝鮮が11月28日に日本海で実験(結果は失敗)した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など最近の情勢を巡って意見交換。北朝鮮の挑発行動を抑止するため、日米韓が連携し、引き続き強いメッセージを送ることで一致した。

そのメッセージというのは◆対話に応じるよう要求◆核実験や長距離ミサイル発射実験の中止◆核活動凍結◆寧辺の核施設を監視する国際原子力機関(IAEA)査察官の復帰――などというものだ。

これを見て、筆者は「えっ、それだけ!?」と思わざるを得なかった。金正恩氏の高笑いが聞こえてきそうな消極的な内容である。

これらの内容は、はるか以前から求めてきたことだ。それに北朝鮮が応じないから会合を開いたのに、より強い新たなメッセージを発するためのアイデアと合意が、日米韓の間で生まれなかったのだろう。

その背景には、3カ国の思惑のズレがある。