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資金を携えたチームは、列車に乗ってレートのいい地域に向かう。一般乗客なら切符、旅行証など必要品が多く面倒だが、このチームは、鉄道関係者という職権を利用して、電車賃も旅行証も必要ない。現地に到着後、両替商を訪ねて平壌より有利なレートで両替をする。

例えば平壌なら1ドル両替に5400ウォンだが、恵山なら5100円で300ウォンの利ざや生まれる。1ドル程度なら微々たる額だが、10万ドル(1200万円)なら3千万ウォン(3700ドル=45万円)の利ざや生まれる。職種や地域によって差があるが、一般労働者の平均年収4年分以上を稼げるのだ。

この利益は、資金提供者と保安署で折半し、「機関資金」の名目で幹部の懐に入る仕組みだ。大量の資金を持った彼らは、まさに責任幹部の「特命」を受けたも同然。両替に時間がかかった場合、列車の出発を遅らせるほどの特別扱いだという。