その後、平城の物流機能は回復したが、順川ももう一つの物流の拠点として機能し続けている。鉄道と道路が東海岸の都市や北部山間地域とつながっている上に、大同江も流れており、物資の集散地としては最適な場所だからだ。さらに順川は、単なる物流の拠点だけではなく、周囲には炭鉱もある「リッチな街」だ。
この順川の大同江沿いの土地に、労働党財政経理部傘下の「綾羅(ルンラ)88貿易会社」が資金を投資して、スポーツ、娯楽、レジャー施設の建設が始まったのが昨年6月のことだ。建物はほぼ完成段階にある。
いわくつきの土地
この施設は表向き一般住民や子どもたちのための施設を装っている。実際、ローラースケート場やプールなどが建設されているが、実際は按摩院、サウナ、カラオケ、コーヒーショップなどトンジュをターゲットにしたデラックスな施設だという。大同江沿いで眺めがよく、大通り沿いで周囲に市場もあることから、集客にはもってこいの一等地だ。