聖学院大学の宮本悟教授によれば、当時、北朝鮮からベトナムへ派兵された空軍パイロットたちは世界最強の米空軍と死闘を繰り広げ、24機撃墜の戦果を残している。
また、今年5月に金格植元人民武力相が死去した際の正恩氏による礼遇ぶりは、まさに最大級のものだった。同氏は抗日パルチザン出身ではなかったが、軍歴は長く、動乱期の中東にも駐在している。そして、2010年には韓国側の不意を突いて海軍艦艇を撃沈。韓国領土への砲撃までやってのけ、「実績」が皆無の正恩氏が父親の後継者となる上での「ハク付け」を担った。
しかしさすがに、この世代の重臣はほとんどが鬼籍に入った。下の世代の高官の中に、独裁者からの畏敬を得るほどの人材がどれだけいるか。
いま、正恩氏の周りを固めるのはパルチザン2世たちだが、ポストの浮沈は激しい。