事故で破損し、通行止めにした上で補修工事が行われていた中朝貿易の動脈、鴨緑江大橋。予定より遅れて2日から復旧となったが、工事中にも中国人観光客を徒歩で渡らせていたことが明らかになった。

鴨緑江大橋を徒歩で渡る中国人観光客(画像:対北朝鮮情報筋)
鴨緑江大橋を徒歩で渡る中国人観光客(画像:対北朝鮮情報筋)

中朝国境事情に詳しいデイリーNK情報筋によると、先週末に橋の補修工事が完了し、2日から通行できるようになったものの、老朽化が激しくいつまた破損するかわからない状態なので、大型車両の通行は依然として禁止されている。

10月31日の鴨緑江大橋。橋の復旧工事が行われている(画像:対北朝鮮情報筋)
10月31日の鴨緑江大橋。橋の復旧工事が行われている(画像:対北朝鮮情報筋)

北朝鮮当局は、新義州(シニジュ)日帰りツアーに参加する観光客は、従来の観光バスではなく、徒歩で橋を渡らせる措置を取っている。一方、平壌など内陸に向かう乗客は列車を利用している。

情報筋は「徒歩で渡らせてでも観光客の流れを維持しているのを見ると、北朝鮮が外貨稼ぎに相当な力を入れていることがわかる」と語った。 2011年に開通するはずだった新鴨緑江大橋は、橋そのものは完成はしたものの、未だ開通していない。情報筋によると、北朝鮮が自国側の連絡道路や税関施設などを中国側に建設するように求めたため、開通ができなくなっているとのことだ。

鴨緑江大橋は老朽化が進む一方だが、北朝鮮当局は、橋の破損箇所に対して応急措置を取るだけで根本的な対策を取ろうとしない。

このままでは大事故が起き、中朝貿易の陸路が長期間に渡ってストップする事態も発生しかねない状況だ。

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