北朝鮮当局は、中朝国境地域で携帯電話の違法通話を防ぐため妨害電波を発信しているが、中国側の住民が大迷惑を被っている。中国当局は北朝鮮に妨害電波の発信を中断するよう求めたが、逆に巨額の金を要求されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
中国の携帯電波が拾える中朝国境では、北朝鮮当局の目をかいくぐって中国キャリアの携帯電話による違法通話が行われてきた。
北朝鮮当局は違法通話対策として、金正日時代から妨害電波の発信を開始。携帯通話ができない時間帯が多くなり、「携帯電話を所有する意味がない」と語るのは中国吉林省長白県在住のある朝鮮族の男性だ。
中国側の住民激怒
「辺境地域で携帯電話が使用できないと外出時に何か緊急事件が発生しても誰の助けも得られない。妨害電波のせいで携帯電話が無用の長物になった」