今年は、朝鮮労働党創立70周年ということもあり、北朝鮮当局は警戒を強めより強力な妨害電波を発信。被害を受けた中国側の住民たちは、妨害電波が届かない他地域に引っ越しているという。
また、堪忍袋の緒を切らした一部の住民は、今年8月に集団で県政府を訪ねて「北朝鮮の電波妨害を中断させてくれ」と直接抗議した。こうした抗議は数年前からあったと先述の情報筋は語った。
安全に暮らせない
住民の抗議を受けた吉林省長白県政府は8月、対岸の北朝鮮両江道(リャンガンド)当局に妨害電波を中断することを要求したが、北朝鮮側は逆に「妨害電波発射を中断する見返りにお金を出せ」と理不尽な要求をしてきたという。