それにもかかわらず、労働新聞の取り扱いに対するチェックは相変わらず行われている。労働新聞配給担当者は、肖像画が古新聞にされていたり、傷ついていないかを厳しくチェックする。幹部のなかには、「うるさい!古新聞ごときでクビが飛ぶわけないだろ!」と文句を言いながら「もう労働新聞など配達するな」と購読を断るケースもある。
そもそも、労働新聞はプロパガンダ一色で、つまらないことこの上ない。平壌新聞などの各地方紙や体育新聞などは、まだ読む記事があるが、労働新聞には「上質の古新聞」としての価値しかないのだ。
金正恩氏は「労働新聞の部数を120万部に増やせ!」との指示を出した。仮に120万部が実現すれば、古新聞の供給量が増え、庶民はさぞかし喜ぶことだろう。
(参考記事:労働新聞とタバコの巻き紙)