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労働新聞、とりわけ1面や2面には、頻繁に金正恩第1書記をはじめ、故金日成氏、正日氏の肖像画や写真が掲載される。金一族の写真は「1号写真」と称され、北朝鮮では最も神聖なるものだ。

例え新聞といえども、傷をつけたりすることは許されない。2011年に金正日氏が死去した時、労働新聞の1面に金正日氏の遺影が掲載されたが、顔を折らないように奇妙なたたみ方をせざるをえなかった。1号写真が掲載された紙面は1ウォンで売られていても誰も買おうとしない。

こうした事情もあって、今では、肖像画の部分だけ切り取って紙面は販売され使用されている。

何かと取り扱い面倒な労働新聞

労働新聞の発行部数は1980年代には300万部に達していたが、90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」に部数が激減した。その後も減少の一途をたどり、今では30万部程度と言われている。すでに、党細胞の書記クラス以上の労働党イルクン(党員)、工場や企業所の支配人にぐらいにしか配給されなくなっている。