70年かけた体制は一朝一夕に崩れない

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現在の北朝鮮体制の安定性について金研究委員は、次のように語った。

「金日成・正日氏が統治した67年間、北朝鮮という国家のすべての仕組み、社会構造、住民の意識が金ファミリーの独裁体制に合わせて組織されてきたため、体制が一朝一夕に崩壊することはないだろう」

「金正恩氏の統治はバランスを欠いているが、さらに先鋭化すると断定するのは時期尚早だ。金正恩氏は一貫して経済を重視する政策をおこなっているため、恐怖だけを全面に押し出すことはないだろう」

忠誠心は劇的に低下

金研究委員は、「北朝鮮体制が不安定説」について、冷静な分析を提示する一方、かつてと違い「体制への忠誠心が急激に低下し、体制不安定を呼び起こす要因となり得る」と指摘する。