北朝鮮でインターネットへのアクセスが可能なのは一部の幹部と外国人だけだ。一般住民たちは国内のサイトにしか繋がらないイントラネットを使って「インターネット疑似体験」をするしかないが、このイントラネットさえも「実用には耐えない」と米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

人民大学習堂でイントラネットを利用する人々。
人民大学習堂でイントラネットを利用する人々。

北朝鮮では、人民大学習堂、各都市の図書館、大学などがホームページを開設し、イントラネットを通じて見ることができることになっている。

しかし、誰もが自由に利用できるわけではない。そもそも、パソコンを利用できるのは幹部や大学生など一部に限られている上に、イントラネットに接続できる人は非常に限られているという。

ある平壌市民は、北朝鮮のイントラネット事情に関して「工場、企業所、一般研究所では、接続できないようにパスワードがかけられていて、一般人は見られない」とRFAに語った。

また、各事業所などで、せっかく作ったサイトも外からは見れないことが多いという。

平安北道(ピョンアンブクト)のある初級幹部は、軍需用ではない一般工場のホームページにアクセスしようとしたところ「外からのアクセスはできない」と表示されて見られなかった。内部の一部の人員しか見られないようにセキュリティを設定しているためだ。

労働党、保衛部、保安署、軍需工場など高度な情報管理を要求されるところならともかく、一般の工場、企業所の来歴すら見られないとなるとイントラネットの意味もないだろう。

だからといって、イントラネットが全く意味がないかというと、そういうわけでもないと平壌市民は語る。

「教育省と各大学がネットワークで結ばれ、入試試験はコンピュータで行われるようになった。これにより裏口入学などの不正行為が減り、優秀な学生がきちんと評価されるようになった」

【関連記事】
北朝鮮、携帯ビジネスに「サードウェーブ」
国際電話摘発でワイロを稼ぐ秘密警察

    関連記事