1970年代、多数のソ連製魚雷艇を装備した北朝鮮海軍は、当時の韓国海軍を凌駕するその戦力をもって、この海域をわがもの顔で行き来した。
それが韓国に経済力で引き離されるに伴い、その新型装備に太刀打ちできなくなったのだ。
「天安」事件で北朝鮮は、「潜入」「待ち伏せ攻撃」「陽動作戦」を行うために、複数の潜水艇や半潜水艇、特殊部隊チームを投入した可能性が指摘されている。警備艇どうしが出会い頭に撃ち合っていた時とは、次元の違う作戦行動だ。
同事件に続く2010年10月の延坪島砲撃で北朝鮮は、海岸・陸上の砲兵部隊も動員。武力行動の範囲は水面から水中、地上へと広がった。
北がムキになる理由
それにしても、北朝鮮がここまでムキになる理由は何か。