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それはこの海域を含む黄海が、中国の「裏庭」だからだ。中国が米海軍の黄海での展開を嫌っているため、北朝鮮はアメリカや日本の海上自衛隊の介入を恐れることなく、韓国に対して武力挑発を行えるのである。

「天安」事件と延坪島砲撃を受けて、韓国軍は艦船や海底のソナーを強化。イスラエル製の無人機「ヘロン」を導入して、北朝鮮側の動きを早期に察知する能力を高めた。さらに、艦対地ミサイルや多連装ロケットシステムによって、遠巻きから相手を攻撃できる手段を整備している。旧式兵器ばかりの北朝鮮が相手なら、とりあえずは十分な備えと言える。

新兵器を投入

しかし今年に入り、北朝鮮側が意外な新兵器を持っていることが明らかになった。従来より性能が数段上と見られる対艦ミサイルと、それを装備したステルス高速艇だ。