慢性的な電力難に見舞われている北朝鮮だが、平壌でも3月に入って5日間も停電が続いている。
一般住民やある程度の金持ちでさえ、国家の電力供給をあてにせず、ソーラーパネルなどで電力難をしのいでいるが、道、市の電力供給を管理する電力監督員は、トンジュ(新興富裕層)から別料金を受け取り、工業用の電気を横流しして小銭稼ぎを行っているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。
電気を使いたければ送配電部に賄賂
北朝鮮の各道、市、郡には地域送電網を総括する「送配電部」が存在する。すべての工場、企業所は国家計画委員会が策定した電気供給計画に応じ、地域の配電部を通じて毎月電気を受け取る。
彼らは工場、企業所はもちろん、住宅地を回って電線や配電盤に異常を見つけたら、事故が起こる可能性があるとして電気を遮断する権限を持っている。