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今の世の中で、程度の差こそあれ、こうした(人権侵害の)問題が存在しないという国を挙げることは容易くない。だが、なぜか西側は重要な要因を無視している。たとえば北朝鮮を批判するために使われる状況は同国から少なくとも10年も前に逃げ出してきた人間の証言だ。仮に脱北者の証言に何らかの真実があったとしても、当時、まだ大学にも行っていなかった金正恩氏が当時の情勢に一体どんな責任を負わねばならないのか、甚だ疑問ではないか。
(中略)
北朝鮮は基本的には人権問題に関する対話を拒絶していない。特に2000年代初頭、そうした対話はEUとの間に行なわれており、十分に生産性のある結果に欧州は満足していた。だがこの対話は米国には気に入らなかったことについては、欧州の研究者、政治家らは様々な会議の席で露骨に指摘している。北朝鮮の人権問題は人工的に誇張されたものであり、西側のこうした問題に対するダブルスタンダードを顕著に示す一例だといえる。

北朝鮮はいま、人権侵害の問題が国際刑事裁判所に付託され、「最高尊厳」である正恩氏が「人道に対する罪」で裁かれることを最も恐れている。