ロシアはこの見方に沿って、昨年12月に改訂した軍事ドクトリンに、「非核抑止力システム」という概念を盛り込んだ。これは「対外政策、軍事的手段、軍事技術的手段の総体であって、非核手段によってロシアに対する侵略を防止することを目的としたもの」と定義されている。
要するに、民主化運動や民族・宗派間紛争などの形をとった「形を変えた侵略」に対抗するためには、核抑止力では十分でなく、軍事と非軍事を組み合わせた幅広い取り組みが必要だということだ。では、それは具体的にどのような形を取るのか。
極東においては、対北朝鮮関係に端的に表れている。
昨年来、ロシアと北朝鮮は要人の往来を活発化させており、2015年を「親善の年」に設定。経済面でも協力を深めている。
そして、それにも増して目を引くのが両国メディアの論調だ。
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