今まで外国人観光客が訪れることがなかった海州(ヘジュ)市にも外国人向けホテルが建てられた。@David Stanley
今まで外国人観光客が訪れることがなかった海州(ヘジュ)市にも外国人向けホテルが建てられるなど観光客の受け入れに積極的な北朝鮮。(本文とは関係ありません)(画像:David Stanley)

北朝鮮政府が2日、エボラウイルスの流入防止を理由とした海外からの入国者に対する21日間の隔離措置を解除したとの情報が浮上している。

咸鏡北道のデイリーNK内部情報筋は3日、電話取材に対し「(当局が)エボラウイルスの流入を防ぐために実施した隔離方針と、対象者の収容ホテル指定を同時に解除した」としながら、「外国からの入国者も、3週間の隔離を証明する『衛生証明書』を必要としなくなった」と話した。

【関連記事】エボラ対策は終わるの!? 北朝鮮が春の国際見本市に外国企業を募集中

また、「当初は今月末まで業務を行うとしていた中央党検閲団も最近撤退した。中朝国境の人員統制もなくなったと聞いている」とも話した。

検閲団はエボラ流入防止とからみ、すべての出入国事例の統制を求める金正恩の指示に基づいて組織された。したがって検閲団の撤収は、「遮断措置を解除してもよい」という、金正恩の指示に基づいて行われたものとみられる――情報筋はこのように伝えた。

情報筋は「当局は、貿易に支障があり、中朝関係の改善も必要だと判断したのだろう」としながら、「わが国だけでなく、中国でも感染情報が出ていないことが解除の決定につながった」と述べた。

ある高位脱北者は、「春になったら観光客を誘致し、外貨稼ぎをしなければならないという判断が働いたのだろう。経済開発区の取組みを本格化させるには、こうした遮断措置をまず解くべきであるということ」だと分析している。

こうした動きの中で、北朝鮮が昨年10月24日から講じている外国人観光客の入国禁止も解除され、国際的なスポーツイベントも再開されるものと予想される。

【関連記事】北朝鮮 外国人入国を制限しながらも外貨欲しさに観光地を整備

実際、中国丹東の旅行会社の関係者は韓国の聯合ニュースに対し、「まだ北朝鮮当局から正式な連絡を受けていないが、今月末には北朝鮮観光を再開できる可能性がある。問い合わせを多く受けているのでツアーの定員は無理なく満たせるだろう」と話している。

また、北朝鮮旅行では大手のコリョ・ツアーズ(北京)は「平壌の国家観光総局から今朝(2日)連絡があり、入国禁止措置の動向について間もなく詳細が確認されるだろう」とホームページ上で告知。

北朝鮮旅行を専門に扱う中国・西安のヤング・パイオニア・ツアーズも同様に、「北朝鮮の入国規制が今日、3日をもって解除され、観光客に対して開放された」とHPに記載している。ただし、すでに中止が伝えられている平壌国際マラソンとアリラン祭については、準備ができなかったとの理由で開催されないとも伝えている。

    関連記事