北朝鮮を脱出しスウェーデンに到着、亡命申請をしたが受け入れられずに強制送還の危機にある少年の件は、デイリーNKでも報道しているが、この少年の強制送還措置が停止されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が9日報じた。

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スウェーデンのアリド・デガブロ弁護士は、脱北者と推定される少年の中国への強制送還を一時的に中断すると、スウェーデンの移民裁判所から通告されたと明らかにした。

スウェーデンの移民局はこの少年の亡命申請を受けて難民審査を行い、その結果、彼は中国国籍の朝鮮族だと判断して中国への強制送還を行う手続きを進めていた。しかし、言語分析官が北朝鮮の状況、地名、コチェビなどについての知識が不足しており面接に問題があった。

デガブロ弁護士や支援者は、1月に少年に成り代わって移民裁判所に再審査を要求した。少年は脱北者であり、彼が中国に送り返されると北朝鮮に強制送還され、ひどい目に遭わされることは明らかだと訴えている。

韓国の人権団体も支援に乗り出す

韓国の北朝鮮人権市民連合や北朝鮮正義連帯なども、この少年とデガブロ弁護士の支援に乗り出している。これらの団体は言語分析官と少年の面接の録音テープを入手、分析した結果、彼が咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)出身だと結論づけた。北朝鮮正義連帯は先月、咸鏡北道出身の脱北者10数人の署名と分析資料をスウェーデンの裁判所に提出した。

裁判所は新たに提出された証拠を詳しく検討するために、少年の強制送還を一時的に中止すると明らかにした。

スウェーデンで強制送還反対のオンライン署名も

スウェーデンでは、政府が彼に難民認定することを求めるオンライン署名が行われており、人口950万人のスウェーデン国民のうち既に2万人近くが署名している。

この署名サイトでは北朝鮮では未成年者には身分証は発行されないのに、スウェーデン政府が身分証がないという理由で彼を強制送還しようとすることは不当だと訴えている。オンライン署名(外部サイト)

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