平城発の長距離バスは49路線 民間が交通を担う時代に

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90年代の中国では、急増する乗客数にバスの輸送量が追いつかず毎朝のように「通勤戦闘」が繰り広げられていた。

朝夕のラッシュ時には、押し合いへし合いしながら、決死の思いで車内に体を滑り込ませていた。しかし、車内に入りこんでも人が多すぎてドアが閉まらず、出発できないという、まさにカオスの風景が見られた。

そこで登場したのが民営のミニバス。中国国営バスの5〜10倍の運賃を取ったが、速くて座れるので人気を博した。

かつての中国のように、北朝鮮でも市場経済の発展に伴い民間ビジネスが増えている。マンション建設も民間資本を誘致して行うぐらいだ。昨年2月14日の韓国KBSの報道によると平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)のバスターミナルから運行されている長距離バスは49路線に及ぶ。鉄道の運行が正常に行われていないからだ。

北朝鮮でも「国営」の時代は終わり、「民営化」が主流になろうとしている。