また、北朝鮮当局は韓流コンテンツをはじめとする海外コンテンツを集中的に取り締まる「109常務」という特別部隊を組織している。109常務は保衛部、検察所、保安署、党機関合同の組織であり「DVD検閲の死神」と恐れられている。
109常務は、真夜中でも家に押し入って捜査し、VCD(CDに記憶した映像メディア)とプレーヤーを見つけ出す。また、バッテリーに少しでも電気が残っていたらプレーヤーも映像ソフトもすべて没収されるとのことだ。
北朝鮮政府は「ザ・インタビュー」が国内に入り込むのを防ぐため、カンボジア政府に以下のような文書を通じて上映禁止を求めている。
「我が国の最高指導部へのテロを公に擁護する米国映画『ザ・インタビュー』は最高指導者の尊厳を冒涜し、北朝鮮人民を激怒させている。両国の長年の友好関係を潰そうとする敵対勢力により量産されている」
さらに、ミャンマー政府に対して同様の申し入れをした。ミャンマーでは海賊版が販売されているが、それに対する取締が既に行われていた。
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外部からの流入を遮断するのはもはや不可能
「ザ・インタビュー」の拡散を必死で防ごうとする北朝鮮政府。しかし、内部情報筋は当局の統制は失敗に終わると見ている。