本格的な収穫期を迎えた北朝鮮では、コメ価格が大幅に下落している。

平壌のデイリーNK内部情報筋はその状況を次のように伝える。
「最近の市場で販売されているコメの値段が1キロ4500ウォンまで下がった」
「収穫期になって新米が流通し始めたために値段が下がっている」
「今年は協同農場だけでなく、個人でも稲を多く植える人が増えて、そのコメが市場に出回っているようだ」

デイリーNKの調査によると、先月中旬の平壌ではコメ1キロが6800ウォンだったが、同月のまつには5000ウォンまで暴落した。それ以降も下落傾向が続いて、最近では4500ウォンで取引されている。

両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の内部情報筋が伝える情報もそのような状況を裏付けする。
「コメ1キロが4800ウォンで取引されていて、さらに少しずつ下がりつつある」
「作況がよくないという噂が立っているが、市場にコメは充分ある」

前述の平壌の内部情報筋はさらに次のように語る。
「ロシアから大量のコメが輸入されたという噂が飛び交っている」
「作況が悪かったので北朝鮮政府の要求で5万トンが輸入されたと具体的な量まで取り沙汰されている」
「『穀物打撃隊』が市場を通じたコメを流通を徹底的に取り締まろうとはしているが、だからと言って賄賂が通じないわけでもない」
「市場でのコメの販売は規制されていない」

穀物打撃隊とは市や郡の保安員と赤衛隊員20〜30人からなっていて、主な移動経路に検問を設置、協同農場や個人の土地で収穫されたコメとトウモロコシの移動を徹底的に遮断することを主な業務としている。しかし、賄賂により骨抜きにされるようになってかなり経つ。

内部情報筋はコメの安値はさほど続かないだろうと見ている。

「コメ価格が下がるに伴ってトウモロコシ価格も下がっている。9月初めには2700ウォンだったトウモロコシ1キロが1700ウォンまで下がった」
「確かに市場にはコメが多いが、収穫がまともに行われないので、流通量は減っていくだろう」
「(当局の)積極的な措置がなければ、コメ価格は先月のレベルに戻るだろう」
「価格が下がると商人は確保しているコメを市場に流出しない」
「このような状況が続けば、コメ価格はまた引き続き上昇することになる、困るのは庶民だ」

北朝鮮でのコメの値段は為替レートの変動に影響を受けることが通常だが、最近の為替レートの変動にかかわらず高騰、または暴落している。現在、両江道(リャンガンド)では人民元1元に1350ウォン(9月1300ウォン)50ウォンが安くなっているが、コメ価格はむしろ下がっている。

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