北朝鮮は27日、性能を改良した大口径ロケット砲システムの試験射撃を行ったと明らかにした。娘のジュエ氏とともに訓練を視察した金正恩総書記は、今月4日に続き、再び「核戦争抑止力」を強調した。
国営の朝鮮中央通信は28日、「ミサイル総局は27日、新たな技術を導入した更新型大口径ロケット砲システムの効力検証のための試験射撃を実施した」と報じた。同通信によると、4発の放射砲弾はいずれも発射地点から358.5キロ離れた海上の標的を直撃したという。
金正恩氏はこの日の訓練について、「戦略的抑止の効果性を高めていく上で、極めて重要な意味を持つ」と述べ、満足感を示した。また、「兵器システムのすべての指標が攻撃力を極大化する方向へと向上した」と自賛した。
北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、今月4日以来23日ぶりで、今年に入って2回目となる。金正恩氏は前回と同様、今回のミサイル発射訓練についても「戦争抑止力」を養うためのものだと強調し、「わが砲兵は最も集束的かつ破壊的で、大量の攻撃力を備えて戦争抑止の責任ある使命を果たす」とした。
さらに金正恩氏は、「党第9回大会では、国家の核戦争抑止力を一層強化するための次段階の構想がせん明されることになるだろう」と予告した。来月初めごろに開催されるとみられる北朝鮮の朝鮮労働党第9回大会では、こうした「国防力強化」が強く打ち出される可能性がある。
これに先立ち、韓国合同参謀本部は27日、北朝鮮が平壌北方一帯から午後3時50分ごろ、朝鮮半島東の海上に向けて発射した正体不明の弾道ミサイル数発を探知したとし、「約350キロ飛行した」と発表した。これらのミサイルは、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したとみられている。
