北朝鮮の核開発により、関係部門の主要幹部など数千名の労働者が放射能汚染に晒されていると言われている。とりわけウラン鉱山で働く労働者の平均寿命が他の地域に比べ著しく短く、放射能汚染による奇形児出産も多発していると情報筋が伝えた。

黄海北道(ファンヘブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の平山(ピョンサン)郡のウラン鉱山で働く労働者は、放射能汚染により短命であることが多く、労働者のみならず党秘書の子どもが奇形で生まれることもある。

放射能汚染によって「タコのように寝るしかない」

情報筋によると、平山郡には原子力総局が運営する大規模ウラン鉱山(1級企業所)があり、3000人が働いている。彼らのほとんどが放射能の被害を受けている。

情報筋は次のように述べた。

「この鉱山では奇形児や放射能汚染による障がいを持つ労働者をよく見かける。2008年、平安北道寧辺の原子力研究センターに勤務していた党幹部がウラン鉱山の党秘書に転任したが、息子と娘は放射能汚染で歩けなくなり寝たきりになった。タコのように寝るしかない」

「事務職として勤務する党幹部の子弟でさえ放射能汚染の被害を受けている。現場でウラン鉱石を採掘する労働者とその家族の被害はさらに極めて深刻だ。彼らは、他の鉱山よりも配給が多いという理由で放射能汚染を覚悟で働いている」

2009年の貨幣改革(デノミ)の直後、一般企業所の労働者の月給が3000ウォンに引き上げられた。鉱山労働者は7倍の2万ウォンの月給を受け取り、郡内の労働者の羨望の対象だったと情報筋は話した。

しかし毎年、数十人の労働者が死亡し、家の柱やオンドル(床暖房)にウラン採鉱の廃鉱石を使うことが多いため、放射能汚染はさらに拡大しているという。ウラン廃鉱石は熱を加えると放射能が発生するため、何の前触れもなく死亡することもあるという。

情報筋はさらに次のように述べた。

「被害が続出し鉱山労働者の間で当局は措置を取るべきとの声が上がっているが、党秘書は『寧辺(ニョンビョン)発電所や試験所に比べればたいしたことはない。党の配慮による豊富な配給をありがたく思え。他所に行くなどとは夢にも思うな。絶対に認めない』と脅しをかけている」

 

実験所とは、咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)郡豊渓里(プンゲリ)にある核実験場のことを指す。この周囲では深刻な環境汚染が報告されているが、党秘書はそれを認めた形となる。

鉱山労働者と家族らは「当事者はともかく子供まで被害を受けるとは。核の被害を受け継ぐなんてやりきれない」と不満を吐露している。

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