当人の死因、日時、場所、墓の場所など一切知らされないとなると、遺族は非常に激しい不信感を持つ。それを友人や親戚に漏らすと、同情した人々が次から次へと噂を広げていくのである。
(参考記事:「先祖の遺体を掘り起こし火葬せよ」北朝鮮国民が当局命令に激怒)話に尾ヒレがついて、「ロシアから、戦死者の数だけ外貨をもらっている」ということになり、さらに怒りに油を注いだ。
北朝鮮の人びとは、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)のことを「自国と民族を守る名誉ある任務についている」と考えているだけあって、「外国でカネのために死に追いやられた」となれば、派兵を命じた金正恩総書記に対する怒りや不信感として跳ね返ってくる。
当局はそれを最も恐れているはずだが、「ロシアでの戦死」という原因が存在し続ける以上、情報を完全にコントロールするのは不可能だろう。
